男性育児休業に苦労する

3人目の子供で、初めての育児休業。自分が育休を取得するとは夢にも思わなかった。

「イクメン」、「男性の家事・育児参加」などが少しずつ話題に上がるようになってきました。そんな時代でしたが、1人目、2人目の子が誕生した時は、自分が育児休業を取るとは考えもしませんでした。
今年で自分は40歳。実は家も建てたばかりで、人生最大の借金を契約した時です。子供が生まれた以上、むしろ自分の責任は重くなり、もっと収入を確実に増やしていかなければいけないと考えたくらいです。休んで収入を止めるなんて、もっての他でした。

一方、3人目の子が生まれた年が、ちょうど結婚10年目でした。40歳になったらさすがに若さや勢いを売りにしても限界が出てきます。
仕事の先行きの不安、自分のキャリアパス、人生後半でしたいことは何か。
今後のことを考えて、忙しい中でも勉強してみたり新しいことにチャレンジもしてみましたが、今ひとつ納得のいく手応えが足りない。

育児休業を取ることで、視点を変えてみたかった

同じ仕事と生活の延長上で今後の40代・50代・60代の自分の働き方が見えなかったこと、日々忙しくて考える余裕がどうしても少なくて悩んでいました。
家を買って子供達が3人も生まれて幸せなはずなのにどんどん余裕がなくなっていったことなど、自分でもどうすれば良いのかも悩んでいたところです。

読み漁っていた複数の本の中で、「優先順位をつける」「捨てる」「休む」ことが重要であると書かれていました。仕事の優先順位をつけて減らす努力をしていたのですが、残念ながら断ろうとしても増える一方でした。会社の仕事を優先順位付けして減らそうとしても、関係者の協力がなければなかなか減らすことができません。競争環境が厳しくなるので、より高い品質で多くの仕事をこなすことが求められてしまいます。

そんな中で3人目が生まれた時に、年度始めの3ヶ月間だけなら、育児休業を取ることが可能ではないか、と考えました。
比較的忙しくない期間の3ヶ月なら仕事のリカバリも可能で、周りも協力いただけるのでは・・・と考えました。
育休中は会社から給料が支払われませんが雇用保険から補助が出るようです。
収入ゼロよりはインパクトが軽減されることも、3ヶ月くらいなら休んで良いのでは・・と考えたきっかけの1つです。

つまり育児そのものではなく、お恥ずかしい話ですが自分自信の視点を変えてみたかったことが、一番の目的でした。

育休を取ってみたら、家族に喜ばれた

自分自身の視点を変えたかったのですが、むしろ家族にとっての私に対する視点が変わったようでした。3人兄弟の真ん中の子が、少し父親の自分に寄ってくる頻度が増えたり、妻の機嫌も良くなったりしたようです。

自分自身も3ヶ月というまとまった休みを取れたおかげで、いろいろと考えたり、試してみたりする時間ができました。

給料が支払われない恐怖

 

  1. 手当はあるらしいが、給料よりは減る。
    最優先は家族。じゃぁ・・・3ヶ月くらい休んでみよう。
  2. 給与が振り込まれないという初めての経験は、恐怖。
  3. 出費は変わらないどころか、むしろ増える。

やたら周りの人々が盛り上がって、よくわからない自分

  1. 男性で育休を取ることが、まだ珍しい。だから、珍しがられる。
  2. 今だから育休をとれた。正直営業職だった頃に取ることは想像しにくい。
  3. 応援してくれる人多数。やっかみも多数。良くも悪くも色眼鏡で見られる。

休んでみて、得られたこと

  1. やっぱり、休みは大切。固まっていた頭と身体が少しずつほぐれていく感じ。
  2. 子供が随分と成長していることにあらためて気づく。
  3. 結局、自分の性格で変わらないところは変わらない。

 

 

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