厚労省が出している「有給休暇ハンドブック」によると、日本人の有給休暇の取得率は、約50%だそうです。せっかく与えられている休む権利の、たった半分しか消化していないのです。 そのハンドブックによれば、「新しい技術への対応や独創的なアイデアは、ストレスの解消などやリフレッシュがきちんとでき、生きがいの持てる生活、働きがいのある職場から生まれてくる」とし、休暇の取得促進によって、企業にとっても以下のような経営効果が生まれるとしています。 ① 業務を円滑に引き継ぐためには、業務の内容、進め方などに関する棚卸しを行う必要がありますが、その過程で業務の非効率な部分をチェックすることができます。 ② 代替業務をこなすために従業員の多能化促進の機会となります。 ③ 交替要員が代替業務をこなすことができるかどうかの能力測定の機会になります。 ④ 交替要員への権限移譲の契機となり、従業員の育成につながります。 ⑤ 休暇の有効活用により、休暇取得者のキャリアアップを図ることができます。